モートン病の特徴
足指の間が痛い
モートン病の大きな特徴の一つとして「3番目と4番目の足趾の間が痛む」があります。人によって痛みの感じ方が異なり、痛い・痺れる・熱い感じ・腫れている感じ、と様々です。
また足に体重を乗せたときに痛みが強くなる傾向もあります。なので、室内ではスリッパを履いたりしないといけない方もいます。
女性に多い傾向
女性が多いようですが、男性で発症する方もいます。特に合わない靴を履いていたり、ヒールを履く機会が多いと発症しやすいです。この場合は靴の履き方や靴紐の結び方などで調節することもあります。
モートン病の原因
循環の問題(血の巡りが悪い)
モートン病の原因は下肢の循環不全です。モートン病は神経の炎症(神経腫)で、骨盤から足の骨格的な歪みなどにより血液循環が低下して神経に栄養がいかず炎症を引き起こしているから痛みが続きます。
骨格のゆがみ
骨格の歪みとは
①骨盤〜下肢
②足部(アーチの低下)
大きく分けてこの2つに分けられます。特に②足部は足のアーチ(土踏まず)などが低下することで足部のクッション性が低下して負担がかかりやすくなり、結果的に骨の間にある神経を挟んでしまい炎症が起きやすくなります。また、骨自体も固くなっていることが多いです。本来骨は柔軟性がありある程度しなる構造になっています。骨の治療はオステオパシー特有であり、効果が見込めます。
①は特に歩いた時や立っている時につま先が外を向いている人が要注意です。アーチが崩れやすい姿勢になっているため、足の元から(骨盤や股関節)から整えていく必要があります。
モートン病の感想
中指と薬指の間が痛い
50代 男性
児島在住
左足の中指と薬指間が痺れ痛いようななんとも言えない痛みが半年
「5〜6回診させて下さい。」
解説
この方は典型的なモートン病でした。モートン病や足底筋膜炎などの足の痛みが出るタイプは原因が足自体にはなくて、全身の問題が元々あって時間をかけていきなり痛みが出てくることがあります。なので身体の変化を出すには多少の時間がかかります。ですが根本的な問題を解決すれば痛みは自然と引いていきやすいですね。腰痛持ちであると問診で来ていたので骨盤の可動性を確認すると問題がみつかりました。最初は骨盤の可動性を改善させて中の動脈の流れを元に戻して、それから足部の柔軟性を改善させる施術を繰り返し行いました。股関節や背骨もかなり固く柔軟性が低下していたので自宅でのセルフケアも指導し、1〜2週に1度のペースで進めていきます。また、水分をあまり摂らない方だったので「1時間にコップ1杯の水または白湯を飲むように」と追加指導。これがかなり重要ですね。正直、水分をしっかりとるだけでも循環は改善するので痛みも軽減すると思います。
モートン病の施術
血流の改善
主に腰から下肢にかけての動脈の捻れがあることが多いです。特に骨盤の仙腸関節の前の部分の動脈に問題が起きやすいです。仙腸関節の前方は靭帯や骨盤内に行く動脈、股関節の筋肉の付着が集中しておりトラブルが起きやすい所です。ここをリリース(緩めて)して血流を改善させて末端まで血が流れるようにしていきます。
足部の骨を柔らかくする
骨自体の柔軟性を改善させます。この時は主にメカニカルリンクというフランスのオステオパシー手技の一つを使用します。
歩き方の指導
モートン病に限ったことではないですがつま先が外に向いたまま歩く人が多いですね。正しい歩き方や、それに必要な股関節周りのストレッチも指導します。よく指導するストレッチを一つだけ乗せておきますのでモートン病の方はトライしてみて下さい。ほぼみんな固くてきついと思います。そういった方は黄色信号で要注意ですね。